大会公式ホームページ準備中
●テーマ
超高齢社会におけるプライマリ・ケアのニーズを探る
~多職種でつなぐ未来
●日時
2026年1月31日(土)・2月1日(日)
●会場
沖縄県医師会館
●単位修得について
●本会参加費
●懇親会
E-mail
opcjim@opcken.com
大会長挨拶
日本プライマリ・ケア連合学会 第20回九州支部総会・学術大会 大会長 稲福 徹也
第20回日本プライマリ・ケア連合学会九州支部総会・学術大会の開催にあたり、ご挨拶申し上げます。
節目となる第20回大会長を務めることとなり、大変光栄に思っております。沖縄県支部での開催は3回目となりますが、皆様と共に素晴らしい時間を過ごせることを心より楽しみにしています。
本大会のテーマは「超高齢社会におけるプライマリ・ケアのニーズを探る~多職種でつなぐ未来」です。2040年に向けて、私たちの国は多死社会を迎えることになります。
この変化の中で、プライマリ・ケアに関わる多くの職種の役割はますます重要になっていくでしょう。医療・介護・福祉・行政が連携し、人生のさまざまな場面での意思決定について共に考える機会を持つことができればと思っています。
2025年には「19番目のカルテ」がTV放映され、「総合診療医」というキーワードが全国に広まりました。
この大会では、総合診療医の多様な働き方や、医療・介護従事者のシャドーワーク、在宅医療、離島医療、災害医療に関するセッションを用意しています。
また、「頭痛診療」、「発達障害と認知症」、「睡眠」をテーマとした講演、国際的なエコー検査(POCUS)の紹介も行います。
さらに、学生や若手医師の企画、医療DX・AI活用に関する議論、沖縄県臨床研修センターむりぶし沖縄企画の「臨床推論甲子園」とのコラボレーションも予定しています。
沖縄県は2026年に首里城の復活を控えています。この特別な沖縄で、九州支部会員が一堂に会し、未来に向けてプライマリ・ケアのニーズを探る記念すべき大会を共に創り上げましょう。皆様のご参加を心よりお待ちしております。
プログラム
1.大会長講演:稲福徹也先生(稲福内科医院)
2.講演
・高齢者や難病を持つ患者さんの意思決定支援について
日時:1月31日(土) 16時00分~17時15分 第一会場
座長:稲福徹也先生(稲福内科医院)
演者:荻野美恵子先生(国際医療福祉大学)
企画概要
私たちの社会では、高齢者の単身世帯が増加し、在宅医療や介護の需要が高まっています。
このような背景の中で、患者が自らの意思を尊重されながら、より良い医療を受けるための支援が求められています。
演者の荻野美恵子先生は、神経内科医として介護保険制度が始まる以前から難病患者の在宅医療に取り組んできました。
その経験から難病患者や高齢者の緩和医療や協同意思決定支援の重要性について、医学生への教育をはじめ様々な活動をされています。
医療・介護に携わる皆様が、どのように高齢者や難病患者の意思決定を支援できるかを学ぶ貴重な機会です。ぜひご参加いただき、共に学び、考えましょう。
・沖縄県の超高齢社会における医療・介護・行政の連携について
日時:2月1日(日) 10時30分~12時00分 第一会場
座長:山城清二先生(西崎病院)
演者:高山義浩先生(沖縄県立中部病院)
松本哲治氏(浦添市市長)
指定発言1 玉城学氏(高齢者複合施設 うちま 代表取締役/介護支援相談員)
指定発言2 又吉賢一(沖縄県保険医療介護部 地域包括ケア推進課 主幹)
企画概要
急速に進展する超高齢社会において、医療・介護・福祉がどのように連携し、地域を支えていくのかを共に考える機会です。
講師には、沖縄県立中部病院の高山義浩先生と浦添市長の松本哲治氏をお迎えし、貴重なお話を伺います。
高山先生にはこのテーマの現状や今後の見通しについて総合的に解説して頂き、松本市長には浦添市の実際の取り組みについてお話を伺います。
医療・介護・福祉に関わる方々や地域住民の皆様にとって、今後の沖縄県の医療・介護体制を理解し、意見交換できる絶好のチャンスです。皆様のご参加を心よりお待ちしております。
・「頭痛診療スキルアップ講座」
座長:名嘉村敬(名嘉村クリニック 院長)
演者:城本高志先生(シーサー通り内科リハビリクリニック 院長)
・「 プライマリ・ケア診療で遭遇する発達障害と認知症 ~気づき・診断・ケア~ 」
座長:那須道高先生(浦添総合病院 集中治療・重症管理部長、病院総合内科部長)
演者:城間清剛先生(城間クリニック 院長)
・「睡眠について」(仮)
座長:玉城仁先生(那覇ゆい病院 院長)
演者:名嘉村敬先生(名嘉村クリニック 院長)
3.ワークショップ、ハンズオンセミナー、シンポジウム
・在宅医療と高齢者施設の連携 担当:新屋洋平先生(ゆい往診クリニック)
・離島医療 担当:幸喜翔先生(沖縄県立中部病院)
・
災害におけるプライマリケア医療者の役割とPCATの活性化に向けて
日時:2月1日(日) 10時30分~11時30分 第二会場
企画概要
沖縄県は、台風などの自然災害による長期的な停電、断水、物流途絶が頻繁に発生し、離島が多いという地理的特性から、被災時の医療提供体制に独自の課題を抱えています。
災害発生直後の急性期を経た亜急性期以降のフェーズでは、慢性的な健康問題への対応や心理的ケアに加え、交通遮断による医薬品・医療資源の不足、そして離島間や本島とのアクセス困難といった地域特有の課題への対応が求められます。
被災者の長期的な健康維持、生活支援に加え、地域住民や自治体、他職種と協働しながら持続可能なケア体制を築くことが重要であり、総合診療医や家庭医療医などプライマリケアに従事する医療者の果たす役割が期待されます。
本企画では、日本プライマリ・ケア連合学会が擁する災害時医療支援チーム「PCAT」の活動を、沖縄県や九州地域においてどのように活性化させ、実効性を高めるかに焦点を当てます。
有識者と参加者の皆様で、この重要なテーマについて議論を深める1時間としたいと考えております。皆様のご参加をお待ちしております。
企画責任者
本村 和久
日本プライマリ・ケア連合学会災害支援活動組織PCAT(Primary care assistance team)
登録者
まどかファミリークリニック
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ちょいあてエコー!POCUSお役立ちTips
日時:1月31日(土) 12時50分~13時50分 第二会場
・ワークショップ「医療DXやAI活用について」
担当:山入端浩之先生(ファミリークリニックきたなかぐすく)、田木聡一先生(北中城若松病院)、名嘉村敬先生(名嘉村クリニック)
・シンポジウム「総合診療医の多様な働き方」
・多職種連携セッション:医療・介護従事者のシャドーワーク
「あんな仕事からこんな仕事まで!プライマリ・ケアを支える"縁の下の力持ち"の話を聞こう!」
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臨床推論×フォトボイス-多様な視点から考える地域医療-
日時:2月1日(日) 10時30分~12時30分 第三会場
企画概要
こんにちは!PCs九州とOff the Clockがコラボして、これまでにない総合診療・家庭医療を学べるインタラクティブセッションをお届けします!
PCsは日本プライマリ・ケア連合学会の学生部会です。現在、全国で約80名の医療系学生が参加しており、日々の勉強会やイベント、学会発表などを通して交流を深めています。今回は、家庭医療やプライマリ・ケアの観点から企画に携わっています。
はいたい!Off the Clockは琉球大学医学部の救急・総合診療・国際医療サークルです。臨床への“ワクワク”を原動力に、学生でもできる救急スキル練習や臨床推論を行っています。今回は診断の視点から企画に参加しています。
私たちが行うのは、さまざまな職種の役割と考え方を共有しながら患者理解を深める、臨床推論×フォトボイス企画です。
実症例の臨床データや生活風景をもとに、各職種の立場から患者の社会的・心理的背景を推測し、患者の苦しみに寄り添った治療や家族ケア、今後の介入についてディスカッションを行います。
診療現場での多職種連携、患者の生活への想像、そして背景へのまなざしを共有しながら、参加者全員で「患者理解とは何か」を考えていきましょう!
学生だけでなく、医療に携わるすべての方のご参加をお待ちしています!
企画代表団体
日本プライマリ・ケア連合学会 九州支部PCs
琉球大学医学部 Off the Clock
症例提供
いきがい在宅クリニック院長 医師 長野宏昭
5.臨床推論甲子園(群星沖縄臨床研修センターとの共催)
6.
今年も開催しちゃいます!KOPe『ポートフォリオフェスティバル』
日時:2月1日(日) 8時30分~10時00分 第三会場
企画概要
KOPeは2016年から始まり、昨年度で第100回を迎えたオンライン勉強会です。
「専攻医にも指導医にも優しい九州へ」を合言葉に、家庭医療学や総合診療、プライマリ・ケアに興味があり、九州にご縁のある医師らとつながり、学び、学びを深める場となっています。
昨年度に引き続き、今回もオンサイトでポートフォリオ発表会を開催いたします。
主な対象は、沖縄を含めた九州地区の専攻医です。
ともに支援する指導医や地域の医師やご興味のある学生、初期研修医のみなさまにもご参加いただけます。
九州・沖縄各地で奮闘する専攻医たちの頑張りをぜひ見にいらしてください!
企画責任者
KOPe事務局 (Kyusyu & Okinawa Portfolio e-learning)
かごしまオハナクリニック 横山 大輔
まどかファミリークリニック 本村 和久
長崎医療センター 鳥巣 裕一
宮崎県立延岡病院 総合診療科 䅏田 一旭
沖縄県立北部病院 腎臓内科 渡口 侑樹
7.
自分にぴったりの学び方を見つけよう! ~日常診療をもっと成長のチャンスに~
日時:1月31日(土) 16時00分~ 第二会場
企画概要
総合診療・家庭医療の現場では、幅広い知識やスキルが求められるため、日常診療を通じて学び続ける姿勢が不可欠です。
しかし、忙しい臨床のなかで「自分に合った学び方」を見つけ、実践につなげることは容易ではありません。
このワークショップでは、簡単な診断を使って自分の学びのスタイルを見つけ、明日からできる小さな工夫を考えます。
楽しく自分に合った学び方を知り、診療の中での成長を加速させるヒントを持ち帰りましょう。
企画責任者
飯塚・頴田総合診療専門研修プログラム 吉岡 志保